死んだ妻の亡霊が憑りつく
第1章

長年続けた不妊治療の末, 医師から「妊娠は望めない」と残酷な事実を告げられた. しかし, その数ヶ月後, 夫の秘書が妊娠した. 夫は私を裏切り, 経済的にも精神的にも追い詰め, こう言い放った. 「子供ができない女に, 俺の時間を割く価値があるのか? 」 絶望の中, 私は癌で余命わずかだと知る. 夫にその事実を伝えても, 彼は「勝手に死ねばいい」と嘲笑うだけだった. 私の葬儀の日, 夫は私の死の真相を知り, すべてを失うことになる. そして彼は, 私の幻影を追い求め, 永遠に現実と虚構の狭間を彷徨うのだ. 第1章 松下翔栄 POV: 医者の言葉が私の耳に届いた瞬間, 世界が音を立てて崩れ落ちた. 長年, 苦痛に耐え続けてきた不妊治療の末に告げられたのは, 「これ以上の妊娠は望めないでしょう」という冷酷な事実だった. 衝撃, 絶望, そして深い悲しみが私を襲った. 私はただ, 空っぽの目で医師を見つめ返した. 「治療はもういいです」と, 私は静かに答えた. 私の声は, ひどく穏やかだった. 医師は驚いた顔で私を見つめたが, 私はそれ以上何も言う気にならなかった. もう, 十分だった. 私の体は, この十年間, 子供を授かるためだけに存在していた. 何度, 痛い検査を繰り返し, どれだけの薬を飲み込んだことだろう. どれだけ期待して, どれだけ打ちのめされてきたか. それが, 今日, 全て終わったのだ. 家に帰り, 私は古いアルバムを手に取った. そこには, 若かりし頃の私が, 恭佑と笑い合っている写真が収められていた. あの頃の恭佑は, まだ貧しいIT企業の若き起業家だった. 彼には夢があり, 私には彼を支える喜びがあった. 私たちは二人で, 夜遅くまで働き, 一つ一つの成功を分かち合った. 彼は私に言ってくれた. 「さえがいてくれたから, 俺はここまで来られたんだ」. あの言葉は, 私にとって何よりも大切な宝物だった. 恭佑が成功し, 会社は大きくなった. 彼は私に, ブランド物のバッグや宝石を惜しみなく買ってくれた. 私の好きなものを何でも与えてくれた. 私が心の病に苦しんでいた時も, 彼は私を抱きしめ, 囁いた. 「さえ, 俺が守ってやる. 俺がさえの全てだ」. 私は, 彼の言葉を信じていた. 私たちの愛は, 何があっても壊れないと信じていた. しかし, 彼の目にはもう, かつての情熱は宿っていなかった. 数ヶ月前, 彼の秘書である藤山莉実が妊娠したと聞いた時, 私の世界は完全にひっくり返った. 彼は私を裏切り, 私を捨てた. そして, 彼は私を追い詰めるようになった. 経済的な締め付け, 精神的な嫌がらせ. 私の自尊心は, 粉々に砕かれた. 私は, 割れてしまったお気に入りの皿を片付けていた. 破片が指に刺さり, 血が滲む. 痛みは感じなかった. あの日, 結婚記念日だった. 私は恭佑のために, 心を込めて料理を作った. しかし, 彼は帰ってこなかった. 夜中に帰宅した彼からは, 酒と甘い香水の匂いがした. 「子供ができない女に, 俺の時間を割く価値があるのか? 」 彼はそう言った. その一言で, 私の心は凍りついた. その言葉に耐えきれず, 私は家を飛び出した. 友人の樹実の家に身を寄せた数日後, 私は医者から絶望的な告知を受けたのだ. 空っぽになった家に戻ると, 家具の一つ一つが, 私たちの思い出を嘲笑しているように感じた. 私は診断書をテーブルに置いた. 恭佑に見せるべきか, 一瞬迷った. 彼は何と言うだろう? 「やはりお前は役立たずだ」と, 嘲笑するのだろうか? それとも, 一瞬でも私を憐れむのだろうか? いや, そんなことはない. 彼に期待するだけ無駄だ. その時, 玄関のドアが開く音がした. 恭佑が帰ってきたのだ. 「まだこんなところにいるのか」 彼の声は冷たく, 私を見る目には嫌悪感が滲んでいた. 「お前みたいな女と一緒にいるなんて, 吐き気がする」 彼は私に近づき, 私の腕を掴んで強く引っ張った. 私はバランスを崩し, テーブルの角に額をぶつけた. 鈍い痛みが走る. 「わざとらしい真似をするな」と, 彼は吐き捨てた. 私の脳裏に, 昔の彼の言葉が蘇る. 「さえ, 俺が守ってやる」. 「莉実が妊娠したんだ. お前にはもう価値がない」 「何を言ってるの? 」私の声は震えた. 「お前の役目は終わったんだよ. さっさと離婚して出て行け」 「あなたは, 私を... 」 「お前なんかに, 俺の子供を産めるわけがないだろう」 私の言葉を遮り, 彼はさらに続けた. 「会社が大きくなるにつれて, こんな邪魔な存在がいらなくなったんだ. お前はもう, 俺の足枷でしかない」 私は全身が震えた. 彼の目は, 私を人間として見ていなかった. 「お前はもう用済みだ. 莉実が産む子供こそ, 俺の未来だ」 彼の言葉に, 私の心は完全に砕け散った. 「私のことを信じていたでしょう? 私を愛していたでしょう? 」私は痛みをこらえて問いかけた. 「愛? そんなもの, とっくの昔に冷め切った」彼は冷笑し, 続けた. 「莉実とは, お前が不妊治療を始めた頃からだ. お前が痛みにうめいている間, 俺は莉実と愛し合っていたんだ」 屈辱が全身を駆け巡った. 「莉実の妊娠は計画通りだ. お前みたいな欠陥品に, 俺の血を継ぐ子供を産ませるわけにはいかない」 「計画? 」私は信じられない思いで彼を見上げた. 「ああ. 莉実には海外で出産させ, しばらくは向こうで子育てをさせるつもりだ. 世間の目もあるからな」 その時, 恭佑の携帯が鳴った. 画面には莉実の名前が表示されている. 彼は一瞥すると, 私の目の前で電話に出た. 「ああ, 莉実? どうした? 」 甘く優しい声だった. 私の前では決して見せない, 愛情に満ちた声. 莉実の声が, 電話の向こうから漏れ聞こえてくる. 「恭佑さん, 今夜は一緒にいられなくて寂しい…」 私は, 凍りついた手で, 恭佑のために用意した夕食を片付け始めた. 冷たくなった料理が, 床に落ちて割れる. 「じゃあ, 莉実, また連絡する」恭佑は電話を切り, 私にちらりと目を向けた. 「俺は行く. もう二度と俺の顔を見るな」 彼は, 私を一瞥することもなく, 家を出て行こうとした. 「離婚しましょう」私の声は, ひどく冷静だった. 恭佑が, ピタリと足を止めた. 振り返った彼の顔に, 嘲笑が浮かぶ. 「お前みたいな金もない女が, どうやって生きていくんだ? 」 「あなたには関係ないことです」私の声は, 驚くほどしっかりしていた. 「強がりはよせ. お前は俺がいなければ, 何もできないだろう」 「もしかしたら, 私はもうすぐ死ぬのかもしれない」 私の言葉に, 恭佑は鼻で笑った. 「死ぬ? お前が? そんな簡単に死ねるわけがないだろう. せいぜい, 俺のいない人生を惨めに生きろ」 彼はそう言い放ち, 本当に去って行った. 玄関のドアが閉まる音だけが, 虚しく響いた. 私は, 再び襲い来る腹の痛みに耐えながら, 鎮痛剤を口に含んだ. 恭佑の携帯に電話をかけてみたが, 「おかけになった電話番号は, お客様のご都合によりお繋ぎできません」というアナウンスが流れた. ブロックされたのだ. 私は, 自嘲するように笑った. 「まあ, いい. どうせ, もう終わりだ」 私は, 暗闇の中で, 静かに呟いた. 「これから, 私の新しい人生が始まる」

第2章

松下翔栄 POV: 私は, 自分の身の回りのものを整理し始めた. 恭佑からもらった高価な服やバッグ, 宝石. かつては大切にしていたそれらを, 私は躊躇なく処分業者に渡した. 全てが, 彼の裏切りと私の絶望の象徴に思えたからだ. 「奥様, 社長様にはもったいないくらい, 素敵なものがたくさんありますね」と, 作業員の一人が皮肉めいた口調で言った. 私は何も答えなかった. 彼らが何を言おうと, もうどうでもよかった. SNSを開くと, 莉実が新しいバッグを自慢げに投稿していた. それは, 数ヶ月前, 恭佑が私にプレゼントしようとしていたものと全く同じデザインだった. 私はそれを, ゴミ箱に捨てたばかりだ. 「樹実, ちょっと付き合ってほしいところがあるんだけど」 私は親友の西島樹実に電話をかけた. 「どこに? 急にどうしたの? 」樹実の声には, 心配の色が滲んでいた. 「行けばわかる」 私は樹実を連れて, 都心から少し離れた場所にある霊園へと向かった. 樹実の顔には, 困惑と不安が入り混じっていた. 「さえ, 一体ここ, どこなの? 」 霊園の入り口に立つと, 樹実は目を見開いた. 「私はここに, 自分のお墓を建てようと思っているの」 私の言葉に, 樹実は絶句した. 私は淡々と, 担当者と話を進めた. 区画を選び, 手続きを済ませる. すべてが, まるで他人事のように感じられた. 両親は, 恭佑との結婚に反対し, 駆け落ち同然で家を出て以来, 私とは絶縁状態だった. 私の葬儀に参列してくれる親族など, 誰もいないだろう. 私には, 樹実しかいない. 恭佑のおかげで, 私は自分の人生を捧げた. 彼の成功のため, 彼の夢のため, そして何より, 彼との間に子供を授かるため. しかし, その全てが無意味だったのだ. 「松下翔栄」 私は, 手続き書類に自分の名前を署名した. 隣に立つ樹実と, 担当者が驚いた顔で私を見つめている. 帰り道, 車の中で樹実が怒鳴った. 「さえ, 一体どういうことなの! ? お墓って, 冗談でしょ! ? 」 私は運転席の樹実を振り返り, 静かに言った. 「私, 癌なの. もう, 長くないって」 樹実の顔が, みるみるうちに青ざめていく. 「どうして, 今まで言わなかったの? 」 「あなたに, 余計な心配をかけたくなかった」 「でも, どうして今, 私に話すの? 」 「一人で死にたくないから. 最期くらい, あなたにだけはそばにいてほしい」 樹実の目から, 大粒の涙が流れ落ちた. 彼女はハンドルに顔を伏せ, 声を上げて泣き始めた. 私は, 自分がどれだけ愚かだったかを悟った. 恭佑は, 私を愛していなかった. 私を道具のように扱い, 利用し, そして捨てた. こんな男のために, 私は人生を棒に振ったのだ. 突然, 激しい腹痛が私を襲った. 全身が震え, 冷や汗が吹き出す. 「さえ! ? 大丈夫! ? 」樹実が慌てて私を支えた. 「病院は嫌. 家に帰りたい」私は必死で訴えた. 私の意識は, そこで途切れた. 恭佑が帰宅すると, 家は静まり返っていた. 樹実の姿はもちろん, 私の姿もなかった. 食卓には, 私が用意したままの冷たい夕食が置かれていた. 翌朝, 私は目を覚ました. 体はひどく痩せ細り, どの服もぶかぶかになっていた. 鏡に映る自分は, まるで別人のようだった. 病魔が, 私の体を蝕んでいることを, 嫌というほど思い知らされた. その日の夜, 恭佑は莉実を連れて帰ってきた. 「お前, まだここにいたのか. しつこい女だな」恭佑は私を一瞥し, 冷たく言い放った. 莉実は, 満面の笑みで恭佑の腕に抱きついている. 「さえさん, お久しぶりです. 恭佑さんのお家, すっかり居心地が良くなっちゃいました」莉実はそう言いながら, 恭佑から私に視線を移した. その目は, 嘲笑に満ちていた. 「莉実, お前, どうしてここに? 」私は莉実に問いかけた. 「だって, 恭佑さんが寂しがるから. それに, 私ももうすぐママになるので, そろそろ恭佑さんのお家に慣れておかないとね」莉実は恭佑のお腹を撫でながら, 私を挑発するように言った. 私は, 莉実の嘘に気づいていた. 彼女は恭佑の寂しさを埋めるためではなく, 私の家を乗っ取るためにここにいるのだ. 「お前は, そんなにこの家が好きだったのか? 」私は莉実の目をまっすぐ見つめて言った. 「恭佑の愛人という肩書きで, この家に居座りたいなんて, 惨めだと思わない? 」 私の言葉に, 莉実の顔色が一瞬で変わった. 「さえ, お前, 莉実に何を言うんだ! 」恭佑が怒鳴った. 「事実を言っただけよ. あなたと莉実の不倫関係は, もうバレているわ」 「さえさん, ごめんなさい. でも, 恭佑さんが私を必要としてくれたんです. 私には, 恭佑さんの子供がいるんです」莉実は目に涙を浮かべながら, 恭佑の腕に抱きついた. 「さえ, お前は本当に最低な女だな. 莉実を泣かせるな! 」恭佑は私を突き飛ばした. 私は, その場に倒れ込んだ. 莉実の演技は, 見事だった. 「私のことを愛してるって, 言ったじゃない」私は恭佑を見上げて言った. 「それは, 昔の話だ. 今は莉実を愛している」彼は冷酷に言い放った. 恭佑は莉実を抱きしめ, 二人で私を嘲笑うように見つめている. 突然, 恭佑の携帯が鳴った. 彼は携帯を手に取り, 少し離れた場所へ移動した. 莉実は, 私の目の前で, 不敵な笑みを浮かべた. 「知ってる? さえさんのご両親のこと. 恭佑さんが調べてくれたの」 私の心臓が, 冷たい手で掴まれたように感じた. 莉実は, 私の過去にまで踏み込んできたのだ. 吐き気がした. 私の聖域を穢されたような, 耐えがたい屈辱だった. 私は, 莉実の頬を平手打ちした. 乾いた音が, 静かなリビングに響き渡る. 莉実は驚いて, その場に倒れ込んだ. 「さえさん, 何を... 」莉実は, 泣きじゃくる演技を始めた. 恭佑が, 電話を終えて戻ってきた. 莉実の様子を見ると, 怒りに顔を歪ませ, 私の腕を掴んで強く突き飛ばした.

第3章

松下翔栄 POV: 恭佑は莉実を抱きしめ, 私を睨みつけた. 彼の目には, 私への憎しみと, 莉実への深い愛情が入り混じっていた. 私は何も言えず, ただ涙が溢れ落ちるのを止められなかった. かつて, 恭佑は私を抱きしめ, どんな時も私の味方でいてくれた. 私のことを「世界で一番大切な人」だと言ってくれた. しかし, 今, 彼の腕の中には莉実がいて, 彼は私をゴミのように見ている. 「お前みたいな女は, 死んでしまえばいいんだ」 恭佑の口から出た言葉は, 私の心を深く抉った. 私は息をすることもできず, その場に崩れ落ちた. 彼は本当に, 私が死ぬことを望んでいるのだ. それ以来, 恭佑は家に帰ってこなくなった. 私はもう彼に何も期待しなかった. 彼が私を愛することもなく, 私のことを気にかけることもない. 私は, 自分の遺品を整理するリストを作り始めた. 死期が迫っていることを悟っていたから, 残された時間でやるべきことはたくさんあった. 私は写真館に行き, 遺影を撮った. 真っ白なワンピースを着て, 穏やかな笑顔でカメラを見つめた. 次に, 私は寿衣を買いに行った. 白く, 清らかな着物. これで, もう迷うことはない. 写真を受け取りに行った帰り道, 意外な人物と鉢合わせした. 恭佑と莉実だった. 二人は寄り添い, 楽しそうに歩いていた. 「お前, こんなところで何をしているんだ? 」恭佑は私を見つけると, 不機嫌そうな顔で問いかけた. 私の体は, 突然の激しい痛みに襲われた. 一刻も早く, この場を去りたかった. 「恭佑さん, さえさん, 何を持ってるんですか? 」莉実は私の持っている紙袋に目を留め, 手を伸ばそうとした. 「あなたには関係ない」私は莉実の手を払いのけた. 「もしかして, 何か隠してるんですか? 」莉実は私を嘲笑するように言った. 恭佑の目が, 疑いの色を帯びて私に向けられた. 私の腹痛はさらに悪化し, 立っているのも辛くなった. 「見せろ! 」恭佑は私の腕を掴み, 紙袋を奪い取ろうとした. 私は抵抗したが, 彼の力には及ばなかった. 紙袋は破れ, 中から出てきた写真が地面に散らばった. それは, 私の遺影だった. モノクロの, 穏やかな笑顔の私. 「さえさん, これって... 」莉実が声を上げた. その顔には, 驚きと同時に, 隠しきれない嘲笑が浮かんでいた. 私は, もう隠す必要はないと思った. これで, 恭佑は私が死ぬことを知るだろう. 彼は少しは後悔するだろうか? 「お前, こんなものまで用意して, 何を企んでいるんだ? 」恭佑は遺影を拾い上げ, 私を睨みつけた. 「死んだら, これでいいでしょう? 」私は静かに答えた. 「死ぬ? お前が? 」恭佑は鼻で笑った. 「そんな芝居, 俺には通用しないぞ」 私は, 自嘲するように笑った. 「いつかあなたが後悔する日が来たら, それだけで十分だわ」 「後悔? 俺が? お前みたいな女のために? 」恭佑は怒鳴った. 「勝手に死ねばいいだろう! 俺には関係ない! 」 彼は私を突き飛ばし, 莉実を連れて去って行った. 私は地面に倒れ込み, 激しい腹痛と共に意識が遠のいた. 莉実が, 私の耳元で囁いた. 「さえさん, ご愁傷様. でも, これで邪魔者はいなくなったわね」 私は最後の力を振り絞り, 莉実を突き飛ばした. 莉実はよろめいたが, 恭佑がすぐに彼女を支えた. 「さえ, お前は本当に気が狂ったのか! 」恭佑は私を怒鳴りつけ, 莉実を抱きかかえて去って行った. 私は, 道行く人々に助けられ, 家までたどり着いた. 痛み止めを飲んで, ようやく一息つく. 私の心は, 暗く, 重い感情で満たされていた. 恭佑は私を愛していた. そう, 信じていた. あの頃は, 彼が私の全てだった. しかし, 今はどうだ? 彼の心には, 私のかけらも残っていない. 私の残された時間は, もうわずかだ. 私が死んだら, 恭佑は少しは悲しんでくれるだろうか. いや, 彼は喜び, 莉実と幸せになるだろう. 私は, 彼の人生から永遠に消え去るのだ.

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